思い出したのですが。
遠い昔に某さん宅の日記に対して「何故シンデレラの靴が消えずに残ったのか」ということに
私が知る限りのことを答えたのですが、
もしかすると全然答えられてなかった気がするのでもう一度書いてみる。
そして書いたとしても合ってるとは限らないのでさくっと信じないように気を付けて下さいませ。
シンデレラと言われると、ディズニーアニメを考えられる方が多いと思うのですが、
あれは元の話をかなりメルヘンチックに変えてある、というのは有名なお話です。
(元がどれか、と言われるとグリム童話のようですが、
あれも聴き語りの物語を集めたモノなので私にはよくは分かりません)
以下少々ダークでグロテスクな表現がありますので、そういったものが苦手な方は閉じるなり戻るなりで退避願います。
私が知っている、というか覚えているグリム版シンデレラについてさらっとお話ししますと。
まずシンデレラは継母と義姉2人にメイドのように使われながら生活しています。
ある日父親が街へ出かけることになり、娘たちに土産は何がいいかと尋ねました。
姉たちは綺麗な服や宝石を強請りましたが、シンデレラは父親の帽子に引っかかった小枝一つで良いと答えました。
約束通り小枝を持ってきた父親からそれを受け取ったシンデレラは、庭にある母親のお墓に植えました。
毎晩彼女がそこで泣いていたので、小枝はあっという間に木になって、沢山の小鳥が集まりました。
そんな折りにお城から舞踏会のお知らせが来るのですが、シンデレラには綺麗な洋服も靴もありません。
彼女は母親のお墓で嘆きます。
すると木の葉が揺れて金と銀の粉が降り注ぎ美しいドレスになり、
鳥たちがやってきて金の靴を落としていきました。
彼女は嬉々としてお城へ行き、王子に見初められます。
3日間、彼女は毎日美しく着飾り舞踏会へと通いました。
すっかり彼女を気に入った王子は、3日目の晩、彼女を引き留めたいが余り、
シンデレラが靴を落としていってしまうように階段に仕掛けを施します。
その作戦は上手くいき、シンデレラの靴を片方手に入れた王子はそれを使ってシンデレラを探しにいきます。
とうとう一行がシンデレラの家にも回ってきました。
靴を受け取った継母たちは、部屋に籠もって試してみました。
しかし一番上の姉が試しましたが、靴が小さすぎて入りません。
そこでつま先を切り落としてし無理矢理履いてしまいました。
王子は騙されてそのままお城へ連れ帰ろうとしましたが、帰る途中にあの母親のお墓の木の上にいた鳥たちが、血がにじんでいることを教えます。
騙されたことに気が付いて引き返し、次女に試させましたが今度は踵が入りません。
今度は踵を切り落とし、靴下で隠しましたが、またも帰る途中に鳥たちがそれを王子に教えます。
最後はシンデレラの番でした。
王子が彼女に靴を手渡すと、まるで彼女のために作られたかのようにぴたりと入りました。
王子は彼女を城へ連れて帰り、結婚式を挙げました。
そこへ二人の姉がやってきて、シンデレラの横に座ろうとしましたが、やってきた鳥たちに目をくちばしで潰されて慌てて逃げ帰りました。
以上が私の覚えているグリム版シンデレラです。
実はこの話だと、前回の説明が通用しません。
前回は「ガラスは処女の象徴なので残った」と書いたと思うのですが、
実はグリム版ではそもそも靴がガラスではありません。(そうだったと思うんだけど;)
確か金の靴か何かだったと思います。
でないと足を切って血が出ているのバレバレですから。
他のガラスの靴ver.では、頭に来た継母がその場でガラスの靴を割ってシンデレラに確かめられなくさせるのだけれども、
実はちゃっかりシンデレラがもう片方を持っていて履いてみせる、というものもあります。
これだと処女象徴説に上手く説明が付きます。
両方消えたわけではないので。
結局何が語りたかったのか分からず仕舞いなdiaryでした(苦笑)
もう一回ディズニー版シンデレラ見たいかも。
とはいえ実はあまりディズニー版シンデレラをよく覚えていないので、ディズニー版がどうなっていたか分からないので、説明できなかったり;