期待して読んだらいけませんよ、奥さん。
頭が痛い。
視界が歪む。
脚に力が入らない。
ふわりふわり。
自分が何処をどうやって歩いているかも分からない。
ただひとつだけ。
私を支えてくれる腕の力強さと。
温かい声。
それだけが、確かだった。
どうしていいか分からない。
手には汗をかいたグラス。
それと同じくらい、冷や汗を流す自分。
回りの声ががんがん反響して、うるさい。
「もういいか?」
右隣から声が掛かって、返事をする前に掌のグラスを抜き取られた。
立ち上がった気配がして、なんやかんやのやりとりが聞こえて。
また、戻ってきて、隣に座ったみたいだ。
「エレベーター、次な」
気持ち悪くて、返事も出来ない。
頷きたくても、頭を動かすのが辛かった。
先輩相手に失礼かとも思ったけれど、とにかく、気持ちが悪くてどうしようもない。
あたし、今ちゃんと眼鏡掛けてるのかな?
視界がはっきりしないんですけど。
手で探ろうとした瞬間。
「行くぞ」
右腕を引っ張り上げられた。
うぅ。
気持ち悪い・・・。
脚が思うように動かない。
とりあえず転ばずにどこにもぶつからずに歩けているのは先輩の腕があるからだ。
いまこの手を離されたら間違いなく、絶対、しゃがみ込む。
「武来、もうちょっと奥。詰めて」
エレベーターに入ったところで、また数人が押し寄せるように入ってきた。
背の高い、ガタイのいい人ばかりだから圧迫感が凄まじい。
しかも酒気と煙草の匂いもキツイ。
「そいつ、鈴木だっけ?大丈夫か?」
「無理そう。アパート、武来んちの方だから乗せてってやって」
「ったく。限度考えて飲ませろよ」
「毎年のことだろ」
「まぁな」
エレベーターが、上昇し始める。
あ、やばい。
脚から力が抜けそうになったけれど、もう一度腕を支え直されて、なんとか堪えた。
「車動かせんのってオレ以外に誰いんの?」
「上野とあとだれか一人いたな」
「潰れてんのは?」
「6人くらいだったと思うから足りるだろ」
エレベーターからおろされて、繁華街に出たのが外気で感じ取れた。
ビルから数歩出た辺りで、ちょっと座ってろと地べたに放っておかれる。
ひんやりとしたアスファルトが気持ちいい。
車のクラクション、パチンコ、雑踏、人の笑い声。
全部が渦巻いて聞こえた。
ついでに言うなら、視界もやっぱり渦巻いている。
あぁ。
アルコールって、怖い。
飲んでる時にはなんにも思わなかったのに。
こんなもんかって思ってたのに。
途中から分け分かんなくなって、気が付いたらエレベーター横のベンチに座ってた。
「オマエは?」
「・・・へ?」
声につられて思い頭を上げると、目の前に先輩がいた。
「オマエ、どこ住んでんの?」
ってココまで書いてみたけど投げました。
今日は学祭関係の飲みだったんですけど、偶然バスケ部が同じところで飲みしてまして。
1年生が相当潰れていて可哀想で、もし武来くんだったら救済役買って出るだろうなーみたいなこと思って書き始めたのは良いんですけど、
特に書きたいシーンとかなかったせいか書いてて面白くなかったのでここで終わりです。(ぇ)
ストーリーとしては、この主人公(名前なし・考えるつもりもナシ)の子が新人マネで、初飲みで潰れて武来くん(先輩)に送ってもらって、
翌日とかも「大丈夫か?」とかさり気なく優しくして貰って、しかもよく可愛がってくれて、胸キュンだったんだけど、
ふとした時にその飲みの時の話になり、ビールだったら何杯、カクテルだったら何杯くらいにしとけよ、
と細々武来くん(先輩)に言われ、
「詳しいんですねー」
とか言ったら
「オマエと全く同じような酒癖持ったヤツ知ってるから」
と言われ、
実はそのヤツが武来くん(先輩)(←しつこい)の彼女(麻里ちゃん)で、主人公はちょこっとその彼女(麻里ちゃん)似てたから構ってくれていたのでしたーみたいなどうしようもないモノです。
だから進まないし面白くないしで止めました。
そんな先の見えた話、誰がおもしろがって読むというのか。
因みにお酒飲んでふらんふらんなこの主人公の心理描写はかなり適当です。
何度も申し上げますように、私、アルコールは一切飲めないので。
こんな気分なのかなー、的に書いてます。
タイトルは「Alcoholics Anonymous」という英語から。
AAと略されることがあり、意味はアル中患者救済協会です。
別に主人公はアル中ではありませんけどね。
というわけで。
本日は悟飯をでなくてご飯をいっぱい食べました。
お腹いっぱいですー。
あとLOST見てる子がいて、二人で盛り上がりました(笑)
では。
おやすみなさい。